2008年11月3日月曜日

ボストンキャリアフォーラム

金曜日(31日)、土曜日(11月1日)と、ボストンキャリアフォーラムにいってまいりました。
昨年はサマーインターンの機会を得るため、今年は、卒業後の就職のため、
ということで、フォーカスを絞って、活動をしてまいりました。
FP&Aという職種があります。日系企業では、このような職種を用意していない
ところが多いですが、外資系企業に多い職種で、財務データ及び非財務データを
分析し、大局的にビジネスの概要をとらえ、ビジネスの傾向、問題点を、他部門との
調整を図りながら、解決策を提案、実施を支援していく役割を担います。
データをベースに数的分析に完全に軸足をおいて、仕事をする、という部分が
いわゆる経営企画とは違うところでしょうか。この観点で募集をしているところに、応募しました。
総じていい感触でしたので、Offerをいただける、あるいは次のステップにいけることを
期待し、さらなる準備をしていきたい、と思っております。

就職という観点とは、少し離れるのですが、Venture企業に対する興味も相変わらず強く、
企業の理解を深める、という目的を一義に、2社ほどアプライをさせていただきました。

1社目は、Netpriceという会社。Gatheringという共同購買の仕組みで伸びた会社で、
今はその成功体験の横展開をインキュベーション専門の事業部をつくり、そこから
第二のNetpriceを作ろうとがんばっている感じです。
面白い、と思ったのは、「のり」と「Vision」と「会社同期が一人社員はいっていること」
です。
「のり」:要はカルチャー。二人の方とお話しましたが、いい空気を感じました。
「Vision」:「世界へ」、や「CEOを30人作る」とか、好奇心旺盛な子供が思い描く夢を
もっていること、またその夢にむかっていること。これってベンチャーの一魅力ですよね。
「同期が一人」:小生最初に勤めた会社から転職して、この会社にきている人多いです。

2社目は、WorksApplicationという会社。いわゆる国産ERPベンダー。Netpriceに比べると
相当大きい会社です。時価総額(現時点)でざっくり、Netprice(40億円)、Works(270億円)。
設立が96年。そこから270億円ものマーケットバリューをどうやって生み出したのか。
理由の一端を垣間見ることができました。
1)人材の採用プロセス:ここに妥協がないです。相当コストをかけております。筆記試験も、効率的に必要な基礎能力を把握するにふさわしいものでした。(尚、この教材はGlobisが作成したものです。もともとGlobisがCapitalをいれて、スタートした会社だったので、GlobisのVCとしての能力がこの人材採用という企業の継続成長に欠かせないプロセスにおいて、重要な役割を担ってきたことを垣間見ました。)
2)若手がストレッチする機会の継続提供
若手のPotentialが高いことを前提に、彼ら彼女らに徹底的に考えされるよう、
上は簡単に手を差し伸べないようなオペレーションポリシーをもっています。
3)Vision
ご存知のノンカスタマイズERP。説明不要ですね。

日本のVCはお金はだすが、VCに本当の意味で、付加価値を提供し、それが引き金となり、企業側の価値が高まり、VCとしてもReturnを向上させているところは、あまり多くない、ときいておりましたが、Globisは間違いなく、そのようなVCの一社なんでしょうね。