2010年10月より新しいブログを始めました。
2010年10月2日土曜日
After MBA ~ THE REAL LIFE
2009年5月10日日曜日
Graduation
先ほど、Fuqua(ビジネススクール)の卒業式を終えました。自分は、クールにみられることがありますが、ご存知の方は、ご存知、感動しやすい人間です。同時に卒業する400人ほどの仲間たちと最後に過ごす2時間程の時間、ずっと感動をしておりました。課題をあげたらきりありませんが、この2年間、自分自身の変化に素直に喜びを感じます。勉強の仕方(常にゴールの具体化から発想すること、何がキーポイントなのか、どんな情報が必要なのか、誰にいつきいたらいいのか、どうしたら自分の興味が続くのか、どうしたら自分が身に着けた知識と新知識との関連を見つけ、継続的に知識の有機的統合を図ることができるのか、そのための支援ツールは何か、Mental面をどう鍛えるか、包括的に考えを深める(質⇔量、具体⇔抽象、短期⇔長期、計画⇔実行、理論⇔現実など)、仮説と限界は何か・・・)の向上、日本にいては決して出会わない人との人脈(最近になり、人脈の重要性の理解が漸く腹に落ちてきました)、優秀な人材の中において、自分は何で輝けるのか、何が欠けているか、という自己認識、そして何より、前述したすべての自己成長が、Duke Fuqua School of Businessに仕事を離れ2年間、留学するという決意、及びDuke Fuqua School of Businessが提供してくれた環境、そこで自分の成長を支援してくれた友達、そして何より一番の理解者であろうとしてくれた妻の存在なしに成り立たなかったこと、を思いかえし、感動しました。これらの貴重な自分固有の宝を活かして、いかに社会に貢献できるか、自分の周りにいる人にいかにプラスの影響を与えられるか、継続的に成長していけるか、そして夢を実現できるか、これらが本当にこの2年間の経験を決定付けるという意味で、卒業後がまさに、MBAの始まりだ、という認識を強く胸に刻みました。
2009年4月12日日曜日
お久しぶりです。
いやー、今年こそは、もっとブログをかきたいなあ、と思ってのぞんだ1月からはや、4ヶ月。いつのまにか、月1ペースに逆戻りです。でも、あまり自分を「情けない」とは感じませんね。ブログを書くことは楽しいことだけど、それ以上に楽しいことが毎日あり、それが故に後回しになってしまっているという感覚があるからです。今ターム、これまでで最高に楽しいです。毎日やりたいことがてんこ盛りで、興奮して、夜中の2時・3時まで眠れません。逆に朝は、7時~8時起床、と若干遅いのですが・・・。何が楽しいかというと。
1.起業ネタを友達とDevelopする
2.苦楽をともに経験してきた友達たちと2年間の学習の復習をする
3.ディナーを主催したり、パーティーに参加して、広く友達達と話をする
この3つのいずれかを毎日している感じです。どれも、自分が心からやりたい、とおもっていることであり、それをPureに追っていける環境がある。幸せです。
この半年ほどで、個人的に英語が突然伸びた感じがあり、また物事の理解力やディスカッション力、発想力も知識を習得し、それをつかえるようになってきたため、これまた突然伸びた感じがあります。また、Mental的にも、自分をより客観的にみつめ、自分のことだけでなく周りの人に対して、自分がとろうとしている行動が、どのような影響を及ぼしうるのか、を考えて、行動できるようになりました。それらにより、新聞を読んだり、勉強したり、社交したりする日々の日常に、自分自身がどう反応するのか
それ自体をみるのがとても楽しいです。2年前に、「未知との遭遇」というテーマで、ブログをはじめましたが、このMBA体験、これは、本当に未知との遭遇でした。
これだけでは、なんか自慢話(自慢話自体、そこに他人へのけなしや、自分を特別視する意識がなければ、悪いことではないと思っておりますが)だけになってしまいますので、最近の未知との遭遇を、一点。
Oprah Winfreyってご存知でしょうか?
アメリカでは、超有名人で、「女性が大統領になる可能性としては、ヒラリークリントンの次に高い人」といわれており、その影響力は、全米でもTOP3にはいる、といわれているアフリカンアメリカンの女性です。
年収は、日本円で、約400億円、資産は、2700億円くらいあり、世界で一番裕福なアフリカンアメリカンです。(私が敬愛するマイケルジョーダンよりも、上です。)
彼女が、私の卒業式のメインスピーカーとして来校することがきまったので、彼女をしらべていたら、以下の動画を発見しました。
同じスタンフォード大学のスピーチとしては、2005年のスティーブジョブズ
の方が個人的には、Inspireされましたが、でも同じくらい高い質の話をしていましたので、
ぜひお時間のある方、ご覧になられたらよろしいかと思います。元気がでますよ。
2009年3月29日日曜日
Final Term(2)
ご無沙汰しております。
いよいよ最後のタームがはじまりました。
この時点で、卒業までの単位がそろっている2年生がほとんどなので、
時間のすごし方に一人ひとりの個性が一番でるタームかと思います。
いよいよ最後のタームがはじまりました。
この時点で、卒業までの単位がそろっている2年生がほとんどなので、
時間のすごし方に一人ひとりの個性が一番でるタームかと思います。
日本人2年生の今タームのすごし方も多様で、
はやばやと、来月から我々の先陣をきって働き始める人、
ここにいる友達との社交に、日々酒浸りの人、
キャリアチェンジのため、未経験分野の学習にFocusしている人
などなど。
で私が、特に今タームに力をいれているのは、
「学んだことを、今後の人生にどういかしていけるか」
です。
リーダーシップ系
マーケティング系
ストラテジー系
アカウンティング・ファイナンス系
意思決定系
2年に渡って学んだことを、自分の目標を達成していく上での武器に
できるか。ここがMBAの資産的な価値を決める最大のポイントである
と思っております。
そんな志をもった人数名と、スタディーグループを作って
週2回、意見交換をしております。
先日第一回目(リーダーシップ系)を実施しました。
いろいろディスカッションしましたが、特に、
Leadershipの授業で、変化を主導する上で、最初に、
Sense of urgencyを作る必要性を学びましたが、
実際にSense of urgencyはどう作れるか、
に対するほかの人の意見、及び
結果がどうであれば、評価の軸として、
ビジネス戦略的なものと、倫理的なものの2軸で
評価をし、特にビジネス的に高い結果がでて、
倫理的に間違ったプロセスを踏んでいるもの、
の対応に細心の注意を払うべき、というBuddyの
コメントに、感銘をうけました。
これから5週に渡り、やりますが、非常に楽しみです。
はやばやと、来月から我々の先陣をきって働き始める人、
ここにいる友達との社交に、日々酒浸りの人、
キャリアチェンジのため、未経験分野の学習にFocusしている人
などなど。
で私が、特に今タームに力をいれているのは、
「学んだことを、今後の人生にどういかしていけるか」
です。
リーダーシップ系
マーケティング系
ストラテジー系
アカウンティング・ファイナンス系
意思決定系
2年に渡って学んだことを、自分の目標を達成していく上での武器に
できるか。ここがMBAの資産的な価値を決める最大のポイントである
と思っております。
そんな志をもった人数名と、スタディーグループを作って
週2回、意見交換をしております。
先日第一回目(リーダーシップ系)を実施しました。
いろいろディスカッションしましたが、特に、
Leadershipの授業で、変化を主導する上で、最初に、
Sense of urgencyを作る必要性を学びましたが、
実際にSense of urgencyはどう作れるか、
に対するほかの人の意見、及び
結果がどうであれば、評価の軸として、
ビジネス戦略的なものと、倫理的なものの2軸で
評価をし、特にビジネス的に高い結果がでて、
倫理的に間違ったプロセスを踏んでいるもの、
の対応に細心の注意を払うべき、というBuddyの
コメントに、感銘をうけました。
これから5週に渡り、やりますが、非常に楽しみです。
2009年3月16日月曜日
今日より、Final Term
3月頭から、昨日まで、学生として最後の春休みでした。
前半は、これまでの復習を、マインドマップを使って実施(Mindmanagerかっちゃいました。)、
後半は、ラスベガスで、ギャンブル、バフェ、自然(グランドキャニオン)、と学生らしい
春休みを過ごしました。
さて、今タームですが、もう卒業までの単位が足りているから、ではなく、卒業後の人生をJumpstartする準備に注力したいがため、履修する科目は、1科目のみにしようと思います。
卒業後は、某医療機器メーカーにて、FP&A(Financial planning & Analysis)の仕事をし、Privateでは、起業あるいは、ベンチャー経営に向けての活動をしていきます。後者については、数名と活動をしており、これを形にし、日本に帰ったら(自分以外は、米国に残るので)、一人でも転がせる程度に、形にしていきたい、と思っております。
教授という、一応指導する立場の人からの評価をあてに、勉強する環境とは、違った環境で、自分に厳しく、そしてそれを楽しんで、最後のタームを、これまでで一番実りあるタームにしたい、と思っております。
2009年2月7日土曜日
社会起業家
これが学生としての最後の半年と思うと、俄然勉強に力が入る今日この頃です。 今ターム特にお気に入りのAdvanced Social Entreについて紹介します。 このクラスは、SE(社会起業家)の第一人者グレゴリー ディーズ教授が指導する、とてもユニークなクラスです。 前職で、実際にNPOで働いていた人間や、SEに特に興味のある人 だけが集まるよう、Readingの量を半端なく多くしたり、授業中の発言の 回数及びその質に比重をおいた成績評価、毎回、決められた生徒が Facilitatorとして授業を進めていくという形式、どれも経験したことが ないです。このコースは今自分のお気に入りなのですが、なぜか、というと ディーズ教授の哲学及び人柄により、クラスが運営されている点です。 彼は、「知識やFrameworkはこの授業では一切おしえないし、そのようなことを教えることの価値を一切信じない。常にゼロから発想し、仮に授業中に扱うReadingでその著者が主張するコンセプトがあれば、それがSEの立場でどう活用できるのか、限界はなになのか、前提はなになのか、有効か、などを考え、生徒同士でディスカッションすることに価値がある」という明確な学習指導哲学を持っております。そして、彼は、授業は、生徒が学習効率をあげるために、いかに自分が振舞うべきか、を常に考え、授業の運営方針においても、生徒の意見を聞きながら、Flexibleに対応していきます・・・ なんて書き続けても面白くないと思いますので、最近の授業内容を具体的に紹介します。例えば前々回は、 http://www.ted.com/index.php/talks/hans_rosling_shows_the_best_stats_you_ve_ever_seen.html をみて、何か発見があったか、どう考えるか、をいきなりディスカッションします。この動画、自分はとても面白かったので、このツールを、http://www.gapminder.org/のサイトで弄くって、仮説をたてて、いくつかの国をPointして遊んでました。 遊んでいる中で、発見したのが、中国やロシア、ベトナムは、1990年代まで、一人当たりの所得が増えていないにも係わらず、平均寿命は急激に上昇している、ということ。逆に、南アフリカは、一人当たりの所得が増えているのに、平均寿命が一切増えていないこと。2回目の授業で、インド人初のノーベル経済学賞受賞者のセンの記事を読んだのですが、彼の主張は、経済の発展は、GDPperCapitaだけでは図れず、それがどう分配されて、結果として人が束縛から解放され、自由を享受できるようになって、初めて経済が発展した、といえる、というものだが、上の現象を突き詰めると、ひょっとしてGDPperCapitaが増えなくても経済は発展することはできる、と考えました・・・ なんてことを、意見していきます。 ではまた。
2009年1月26日月曜日
ビジネススクールの功罪
2年になって、いわゆる組織論、人材管理、社内政治と力などソフトな科目を中心にとっている。これらの学問の根底に流れている理論は、いわゆる社会心理学。組織の中で、力がどこにあるか、自分がどうしたら組織内で力をもてるのか、いかに人を巻き込み、目標を達成し続けることができるか。ジャックウェルチGE元CEOやジョンソン元大統領が、まだ頭角を現す若き頃に、何をして政治力を持つようになり、なぜ成功することができたのか、を学び、その教訓を、MBA卒業後にいかに活用できるか、を皆でディスカッションする、というものだ。人の心理がベースなので、だれでもここで学ぶ内容については、思い当たることがある。たとえば、営業活動において、クライアント企業の課長と付き合いがあり、その方に上司(部長)の紹介をお願いしたい、とする。その際、いきなりお願いするのではなく、例えば、その課長が夜遊びがすきだとすると、一度夜お誘いをする。そこでは、課長の期待を超える接待をし、その場では何もお願いせずに、その場を閉める。そして、しばらくしてからその課長に訪問をしてみる。そうすると、社会心理学によると、その課長は、自分に対し負債を背負っているかのような気持ちになっているため、自分に何か恩返しをしたい、と思っている。そこで、「課長、ひとつお願いがあります。」と切り出すと、上のプロセスがない場合に比べると、部長を紹介してもらえる確率があがるのだそうだ。このような心理学をたくさん学ぶのであるが、根本的に、なぜこのような政治を学びたいのか、という動機についてディスカッションすることはあまりない。ここにビジネススクールの功罪の罪の部分がある、と真剣に思っている。間違いなく知識は力である。新しい知識を得、それを活用することにより、人は行動パターンを変えていく。このような社会心理学に終始した話ではないが、ビジネス倫理や、モラルについてビジネススクールはある意味野放しである。この学習をしていて思い出したのは、丁度一年前に履修していたRaisingCapitalという授業の一番最後で扱った、エンロンのケースである。エンロンの幹部は、米国のTOPMBAを卒業している。財務の高等テクのみならず、小生が今学習している組織論や社内政治論などを学び、それを駆使して、虚構をベースに従業員を、SECを、投資家を、Auditorをだまし続けていた。たくさんのMBA学生を雇い、当時今ほど普及していなかったDCFによるMarkToMarketによる顧客との長期契約の現在価値を弾き、それを証券化して販売。Valuationモデルを高度に複雑化し、わからない=無知、頭が悪い、と思わせるような環境を作るために、Valuation担当はTOPMBAに限定。Audit対応については、エンロンとの長期契約を強く望むパートナーの願いをかなえる代わりに、実質Auditの内容をコントロールし、SECにMarkToMarketでの資産価値評価法を認めさせ、長年に渡り社内及び社外をだまし続けてきたのだ。今回のSubprimeの件も、これと同じような理論で、結果米国のみならず世界を巻き込む大不況をもたらした。MBAの合否の基準において、倫理の比重が大きくなることを強く望む。
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