2007年8月26日日曜日

Day in Durham(TROSA)

今日は、午前中に、Travels of T-shirtのケースディスカッションをチームで実施し(全然貢献できなかった)、その後Day in Durhamという、DukeのCASE(Social Entreを研究しているInstitution)主催のイベントに参加しました。TROSA(http://www.trosainc.org/)という会社の訪問にいきました。この会社は、小生が住んでいるDurhamという街で、酒や薬の中毒になっている人に対し、職業訓練、メンタルカウンセリング、社会復帰までの衣食住の支援など、総合的なサービスを提供しているNPOです。コミュニティ(市政府や学校、地元企業)からのスポンサーを受け、職業訓練の場として、実際に、引越しサービスや、家具のリサイクル店、不動産、自動車修理などのビジネスを訓練生を人的資源に経営し、経営に必要なコストセンター組織(会計など)も、職業訓練で学んだ知識、スキルを活用する場として、訓練生を使って、運営している。2年間のプログラムで、その間は、住居や食事、医療サービスも、TROSAから提供されている。この仕組みそのものが成り立っていることにまず驚きました。最初は、職業訓練の部分だけを、市から昔小学校だった施設を1ドルで買い取り、1994年にスタートしたそうですが、今では、自給自足の経営ができるまでになった、とのことです。細かい数字は、把握していないが、引越しのビジネスだけで、年間3.5億円くらいは、収入がある、といっていました。もっと驚いたのは、実際にこのプログラムに参加している人達です。6部門くらいまわり、簡単な自己紹介をプログラム生にしていただきましたが、皆、正々堂々と、30年間コカイン中毒でした、とか15年間アルコール中毒でした、と発言し、それほど長い期間、習慣にしてきたものを、捨て、人生を変えようと、がんばっていることです。前回のブログじゃないですが、この2年間くらいで身に着けた怠け癖に悪戦苦闘している自分からすると、30年も継続してきた癖を変えようとしている、ということは、本当に驚きですし、またそれを支援し、結果をのこしているTROSAという会社にも、感動します。ソーシャルエンタープライズは、社会の問題を解決する、というゴール達成をモチベーションに会社設立がスタートするのですが、TROSAに似た観点で、日本にも、いくつか解決できそうな問題がありますね。ニート、高齢社会、外国人労働者などなど。SocialEntreに、非常に興味をもちました。

PS
これから、嫁を迎えに空港にいってきます。

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